オープンイノベーション事例 株式会社マクニカ | conect+

オープンイノベーション事例 株式会社マクニカ

「つなぐ」がともにキーワード。同じ想いで市場に向き合うオープンイノベーション。

マクニカは1972年に設立した、グローバル技術商社です。創業以来、「世界の先端技術をお客様のものづくりに活かす」をテーマの一つとし、技術の深化を推し進め、技術支援重視の事業スタイルを確立。「技術商社」という新しい商社像を打ち立てています。
現在ではエレクトロニクス、情報通信業界をリードする国内外の大手電機・電子機器メーカーをはじめとする幅広いお客様に半導体、電子デバイス、ネットワーク関連機器、ソフトウェア、AI、IoT、自動運転などの高付加価値商品と技術的価値をはじめとした様々なサービスを提供しています。
また、「Mpression(エムプレッション)」というオリジナル技術ソリューションによる幅広いオープンイノベーションの推進や試作開発支援や、同じく「ものづくりコンサルティング」による幅広い顧客のものづくりの支援をしています。
conect.plusはこのマクニカのMpressionと協業し、オープンイノベーションによるソリューションの構築、IoTの推進に取り組んでいます。

株式会社マクニカ
ブロードビジネス本部
Mpression企画開発部長 兼 ものづくりコンサルティング部長
 米内慶太 様

ユーザーがIoTでどう課題解決するのか、具体的にイメージできるようになりつつある

─マクニカとはどのような会社なのでしょうか?

米内:マクニカは1972年に創業した、日本発の技術商社です。マクニカが創業した1970年代はマイクロプロセッサの登場により、日本でコンピューターや電卓が使われはじめるようになってきた時代です。
そんな業界の黎明期から半導体やネットワークなどに未来の可能性を見出し、技術商社のパイオニアとして、一貫して世界の最先端製品に独自の、技術的価値やサービスを加え、提供してきました。
技術的価値を提供するため、従業員の1/3は技術者です。

─昨今のIoT市場をどのように見ているのでしょうか?

米内:今はIoTをどのように導入すればよいのか、どういった領域で活用できるか、といった事に対する理解が深まりつつある段階なのではないでしょうか。
個々の課題に対してどのようなソリューションが必要なのかが、見え始めてきたのではないかと思っています。
課題解決に当たり、ソリューションのニーズも多岐にわかれ始めていると思われますので、現在ある提案材料に加え、オープンイノベーションによる先取りした提案なども必要になってきていると思います。
個別のテクノロジーだけでなく「つなぐ」という視点、「課題解決」の視点でソリューションを考えていく必要があると思います。
例えば、今の時代を考えると、社会の課題には人口減少や省力化、効率化などさまざまありますが、課題解決手法の有効な一手として、IoTが重要視され始めています。
そうした中で、課題解決、価値向上に対し、IoTにおいても「つなぐ」提案が必要になってきていると考えます。

─時代としてもIoTは求められている、ということですね。

米内:繰り返しになりますが、すでに、課題解決、価値向上に対してIoTでどのように解決していくかを具体的にイメージできるユーザーが増えつつあると思います。
社会が変革していく中で、利用者目線においても、提供者目線においても、IoTを活用したビジネスはこれからますます加速すると思います。

お客様の課題や痛みに共感し、課題の糸口を提供してくれたのがconect+だった

─「Mpression(エムプレッション)」について教えてください。

米内:我々、マクニカが日々の現場で蓄積してきた技術ノウハウ、商社ならではの鮮度が高くリアリティある情報、パートナ様との連携や企画力などの強みを活かし、ソリューション化した製品やサービスが「Mpression(エムプレッション)」です。
例えば一例で言うと、各種FGPA(製造後に構成を設定できる集積回路)の評価ボードやそれらのドータカード(機能拡張ボード)、センサデバイスなどの評価キット、メイカーズと呼ばれる、新しいモノづくり手法を活用したベンチャー企業や個人が簡単に使用することのできる開発キットなどを提供しています。こういったお客様ご自身で製品を作られる方のラピッドプロトタイピング環境を提供しています。
 また、オープンイノベーションによるPoCでの実現可能性の提案や新たなテクノロジーの活用方法などについての提案なども行っています。

─どのような領域がターゲットなのでしょうか?

米内:いくつかの領域があります。1つは、当社の主要なお客様となるエレクトロニクス機器メーカーです。そして昨今の時代の流れであるIoT化利活用の流れにより、スタートアップ企業やいわゆるエレクトロニクスを利用する側のお客様が新たなターゲットとなってきています。
特に、新規のお客様層においては、IoTを導入する際に、より簡単で手軽に最初のPoCを行いたいというご要望があります。経営層などから、「IoT化を推進するように」といった課題が下りてくるものの、実際に失敗なくPoCまでたどり着けるかというと、エレクトロニクスなどの経験値も少ないなか、不安が頭をよぎることもあるようです。
より簡単に、安心して、そしてビジュアルにも訴えかけるソリューションはないかということで、協業できるソリューションを探していました。

─面白いですね。そのなかで、conect.plusに着目したのはどうしてですか?

米内:いくつかソリューションを探しているなかで、クラウドと可視化のサービスが一体化されており、初めてのお客様でも違和感なく、そして、スマートフォンやタブレットなどでも手軽に始められること。また、坂井さんと話したときに、大局でお客様の課題やお困りの点について共感いただけたことです。これから一緒にお客様へ提案していく上で、我々にも安心を与えてくれました(笑)。
ハードウェアで手軽さを謳うソリューションは数多く見かけるようになってきましたが、可視化やアプリで手軽さを謳うソリューションは見かけることが無く探していました。そして、安心してご紹介できるとなると、これまで中々なかったというのが印象です。また、オープンイノベーションによる「つなぐ」提案という可能性の点でも魅力を感じ着目しました。

─お客様の反応はいかかでしょうか?

米内:2018年の7月くらいからconect.plusに協力していただいていますが、お客様からは「こんなに簡単に作れるのか」と好評を得ています。あるイベントで中高生の方が利用体験され、見事にMpressionセンサ端末とconect.plusをつなぎ、可視化まで完成させたときには、驚きと共に、その簡単さを再認識しました。

─conect.plusのメリットをどのようにお考えですか?

米内:それは坂井さんに答えてもらった方が(笑)。

坂井:日本はモノづくりに長けた国で、モノづくりの経験豊富なエンジニアは多いのですが、IoTは様々なテクノロジーの要素が組み合わさっており、モノ以外にもクラウドやアプリケーションまで要求されます。
そうした課題に対して、IoTに特化したアプリケーションサービスがあれば受け入れられるのではと思い、開発したのがconect.plusです。IoTで選ばれるセンサーやデバイスはある程度、想定されているので、その想定のなかで自由にプロトタイプできるアプリが作れるんじゃないか、というのがスタートです。
そのなかでセンサーやデバイス面での協業パートナーを探していたところ、「Mpression」のUzuki、Konashiとコラボレーションできるようになり、イベントなどでの訴求や共同ワークショップを開催でき、我々も階段を一気にかけ上げることができたと思っています。

協業は上下関係ではなく、お互いの強みで市場を創造していくこと

─今後のオープンイノベーションについてどのようにお考えですか?

米内:世の中は変化し続けています。特に近年においてはインターネットの浸透やテクノロジーの進化などにより、さらに加速的に変化しています。そういったなか、旧来の上下的な価値のみにとらわれず、変化を機会として捉え、そして、我々にない価値をお持ちのパートナと新しい化学変化による新たな価値の創造、従来の延長線上にない新たな価値の創造、そういったことができる協業、オープンイノベーションが必要だと考えています。そして、お客様も新たな価値創造や課題解決において、我々にそういった期待感をどこかにお持ちだと思います。
協業は上下の関係ではなく、お互いの強みを出して市場を創造していくことです。協業で新しいチャレンジ、オープンイノベーションを推進していきたいと思っています。

─今後の課題や展望を教えてください。

米内:私としては、conect.plusがより進化し、そして多くのお客様にお使いいただけるようになって行くことを期待しています。そして、結果としてより多くのお客様の期待値にお応えできるように、事業も拡大いただけることを期待しております。今回、今までのミニマムな組織から会社組織に変わり、リソースも増えたようなので、もっといろいろなご相談させていただきながら、お客様のご要求にお応えしていければと思っています。

坂井:単純な上下関係ではなく、お互いの強みを共に推進して行く姿勢が大事だと強く思っています。また、重要なのは顧客をシェアできるか、シナジーを発揮できるかというところだと思っています。つまり、それぞれの強みを活かすだけでなく、お互いがお互いの強みを活かせるようになることがベストです。

米内:数年後、振り返って、あのスタートからここまできた、お客様にたくさん貢献できたんだ・・・と振り返られるといいと思っています。多くのお客様に我々のオープンイノベーションが御支持され、課題解決や価値向上に活用されている、そんな未来を考えると楽しみです。

─ありがとうございました。

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